出会い系を使っていると、いろいろな人に出会えるので、特に変わった出会いというのもないわけですが、それでもこういう人も出会い系をしてるんだなぁ、と思ったことは一度ならずあります。
まさかと思えるような人と出会えるのが出会い系の醍醐味ですね。
Mさんは最初のメールから変わっていました。
句読点は一切使わず、短文だけを並べて打ってきます。
それでいて、短い気のない返事だけかと言えばそんなことはなく、ちゃんと意味は通じているんです。
最初から最後までそれでした。
もっとも、最初のメールから会うまで交わしたメールは5回だけ。
他はLINEも何もしてません。
そもそも、LINEといっても知らないんじゃないか、という感じのおばさんでしたから。
年令は自己申告で49歳。
身長は145センチ。
小柄で痩せ型。
メンス有り。
生まれも育ちも茨城県。
近くに大きな湖がある町にお住まいで、旦那さんも息子さんも消防士さんという、消防一家の主婦で、パート先は製麺工場。
工場では、ラインを流れるラーメンや焼きそばの麺をすくうのが、主な仕事だそうです。
メールで知りえたのはこの程度のことで、写メの類は要求さえしませんでした。
そういうプロフなので、狙いはあそこしかなかったですから、他はどうでもいいと思ってもいました。
待ち合わせ場所は常磐線の終点上野。
今は東京駅まで行きますが、Mさんにとっての終着駅はあくまで上野だそうです。
駅改札で最初に見た印象は、おばあちゃん。
これで本当にメンスがあるなら、天然記念物じゃないかというくらいの老けっぷりでした。
オーラがないっていうか、存在感が乏しいというのか、なにか消え入るような哀れささえ感じてしまいました。
正直、嘘だろうと思いました。
出会い系でこんな人と会ったことがなかったですからね。
まるで親子みたいな感じで上野公園を歩きましたがその時です、Mさんからいい匂いの香水かオーディコロンの香りがしてきて、それが折からの季節に相応しい薫風に思えました。
すると股間が反応して、Mさんの露出している肌をどこでもいいから触りたい衝動に駆られ、事実二の腕から首筋から、人目も気にせずボディタッチを楽しみながら歩きました。
最初はもちろん怪訝な顔をしていたMさんですが、だんだんとMさんの方でも感じて来たのか、歩きながらも上目遣いです。
「最近、旦那さんといつしました?」と聞いたら、「そんなことまでいうかっ!」っと怒られましたが、目は笑ってました。
公然わいせつにも限度があるので、誘うともなく公園から少し離れた場所にあるラブホに入りました。
するともう、改札で見かけたときの消え入るような存在感のなさなど微塵もなく、妖艶な熟女に化けてきて、何より驚いたのは勝負下着といえるような派手なパンティにブラを着けていたことでした。
[Mさん最初からその気で来たね?」と下卑た表情で尋ねると、「そんなことすっか!」とこれまた怒りながらも、自分から擦り寄ってきました。
田んぼのあぜ道で、すれ違ったおばあちゃんをナンパするアダルトビデオがありましたが、Mさんとの出会いはまさにあれでしたね。
いろいろとギャップがすごかったので、今まで経験したことのないエクスタシーを感じることが出来ました。
出会い系の奥は、深いです。